空知の魅力を全国に発信―。タレントや映画監督などとして活躍するクリエイティブオフィスキュー(本社・札幌)所属の鈴井貴之氏が「そらち応援大使」に任命された。赤平市出身という縁があり実現したもので、鈴井氏は「空知を舞台にした物語を作って全国に展開したい」と意気込みを語っている。
赤平市出身の鈴井氏は、父親が教員だったこともあり、空知管内の新十津川町や深川市などで学生時代を過ごした。現在は赤平市内に住居を構え、1年の7割ほどを赤平で生活している。鈴井氏は「自分は生まれ故郷は赤平だけど、転々としているので〝空知っ子〟だと思っている」と話し、応援大使の任命については「うれしく思っている」と笑顔を見せた。
鈴井氏は空知の魅力について「不便であることが魅力。人は不便だと物事を考えるし、考えて成し遂げたものは充実感がある。何もないことはぜいたくなことで、空知にはそうした人間らしさがたくさんある」と話している。
「空知でものづくりがしたい」と話す鈴井氏。今後は空知の魅力を発信するため、空知を舞台にした物語を製作し、全国に展開するつもりだ。
6月28日に岩見沢市内で開かれた応援大使辞令交付式では、北海道空知地域創生協議会の会長を務める佐々木誠也空知総合局長が鈴井氏に「そらち・デ・ビュー」と書かれたポロシャツや、たすきを手渡し、「情報発信力を空知の活性化のために使ってもらいたい」と期待を込めた。