学生がICT体験 苫小牧高専で実習授業

2018年07月04日 08時00分

 苫小牧高専で6月29日、ICT(情報通信技術)を活用した建設技術に関する実習授業が開かれた。環境都市工学科の学生ら約40人が参加。バックホーの2次元ガイダンス施工や、最新の計測機械などを操作しながら、業界で導入が進む最新技術を体験した。

 今回の授業は、ICTによる建設技術について理解を深めてもらうのが目的。日本建設機械施工協会道支部などで構成する「建設技術担い手育成プロジェクト」が展開している。道や開発局も協力し、プロジェクトのメンバーが講師を担当。座学と実習授業の2回体制で実施し、座学は既に終えた。

担当者から操作指導を受ける学生

 授業は最初に教室で地上型レーザースキャナー(TLS)による計測をテーマに講義。講師の担当者は「皆さんが学んでいることが基礎になり、最新技術につながっていく」と伝え、「日頃の勉強をおろそかにしないで続けて」と諭した。

 講義後は6班体制に分かれ、小型バックホーによる2次元ガイダンス施工、TS出来形管理、GNSSローバー計測、空中写真測量、VR体験を各班交代で実施。このうちバックホーの施工では、担当者による指導を受けながら建設機械を操作し、各自が感覚を確かめた。

 大手石油メーカーに就職が内定している環境都市工学科5年生の内山菜々子さんは「測量機械は授業では学んだが、機械を見たのは初めて。ガイダンス施工では、ボタン一つで操作ができることに感動した。今回の体験を、就職してからも生かしたい」と話していた。


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