「道立林業大学校」本校舎は旭川に決定 各地へ実習拠点

2018年07月05日 08時00分

 道は、2020年の開校を目指す仮称・道立林業大学校の講義拠点となる本校舎について、林産試験場がある旭川市内に置く方針を決めた。基礎実習拠点を上川、オホーツク、十勝地域に、実践実習拠点を道央、胆振・日高、道南、道北、オホーツク、十勝、根室・釧路の7カ所に設置する。施設整備の詳細などを盛り込んだ基本計画を年内に策定する。

 道は、全道の多様な現場に対応可能な実践力の習得を効果的・効率的に実施できるよう、1年次を中心に講義拠点となる本校舎、講義拠点と一体的に運用する基礎実習拠点、2年次に実践力を養成する地域拠点を設置するとしている。

 講義拠点は、旭川市内にある林産試験場を核として美唄市内の林業試験場や森林施業の新たな取り組みを進めている芦別市、下川町などと連携を図る。基礎実習拠点は、講義拠点とのアクセスや道有林の活用を考慮して林業・木材産業の企業や施設などが集積する上川、オホーツク、十勝地域に設置する考え。

 実践実習拠点は、広葉樹資源の活用などを学べる道北、大消費地の木材流通や利用を学ぶ道央、道南スギなどの育成・利用を学習する道南、木材関連産業などが学べる胆振・日高、天然更新技術が実践できる十勝、高性能林業機械の活用を学べる根室・釧路、森林認証の実証が可能なオホーツクの7地域に設置する。

 林業大学校の誘致を巡っては、これまで芦別市や美唄市、森町、知内町、南富良野町、後志、胆振東部、上川、オホーツク、十勝、根室の11地域が名乗りを上げていた。

 道はこれまで、道議会での議論や有識者の意見を基に検討を進めてきた。高橋はるみ知事は「道の考え方について一定の理解を得られた」との認識を示し、施設整備の詳細や関係者によるサポート体制などを年内の早い時期に明らかにする。

 旭川市の西川将人市長は「魅力的かつ実践的で多くの学生が集まる学校となるよう道へ最大限協力したい」とコメントを発表した。


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