札幌建協が札工生招き現場見学会

2018年07月12日 11時13分

 札幌建設業協会(岩田圭剛会長)は11日、札幌工高土木科2年生を対象に現場見学会を開いた。生徒たちは、普段は入ることのできない現場内に足を踏み入れ、実際の建設業の仕事を身近に感じた。

 一行が訪問したのは、札幌市水道局が発注し、伊藤組土建・勇建設・一二三北路共同体が施工している豊平川水道水源水質保全取水堰新設の現場。

 参加した生徒80人を前に、同建協の村井悟専務理事は「建設業は災害時の対応など住民の安全と安心を守るという重要な役割を担っているが、高齢化などで人手が不足している。皆さんが入る頃には週休2日など環境が変わっていると思うので、ぜひ建設業界に来てほしい」と呼び掛けた。

解説を受けながら見て回った

 続けて、札幌市水道局の堀内靖康工事課長は「発注者と受注者が連携してインフラ整備に取り組んでいる」との状況を説明し、「社会は新しい技術者を求めている。将来、建設業界で活躍することを楽しみにしています」と期待を寄せた。

 この後、工事作業所の荒井康成所長らが事業概要や施工状況、水素発電機で事務所に電気を供給していることなどを紹介。同校を卒業した先輩からの一言コーナーでは、田中利章さん(伊藤組土建)が「1年目は肉体的にきつかったが、人間関係がいいので、ぜひ来てほしい」と呼び掛け、横山太一さん(勇建設)は「どの会社に入っても頑張ることが大切。今は遊びつつも、勉強などの土台づくりに励んで」と激励。池田甲斐さん(一二三北路)は「工事が完了したとき、達成感を感じるとともに、自分が成長していることも実感できる」とのやりがいを伝えた。

 生徒たちは、現場の施工状況の説明を聞きながら見て回ったほか、白川浄水場も見学。最後に生徒を代表して渡辺昌生さんが「学校では学べない、貴重な体験ができました」と述べた。


関連キーワード: 学校

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • 東宏
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,400)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,314)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,311)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,120)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,061)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。