室蘭建管は2019年度、白老大滝線の歩道拡幅を本格化させる。JR白老駅周辺の約3㌔区間で歩道拡幅・新設、車道部のオーバーレイ、照明更新を進め、20年4月開設予定の民族共生象徴空間へのアクセス性向上を図る。19年度の道路関係事業費に約5億円を試算。駅前広場整備には約4億円を投じる見込みだ。
国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設などで構成する民族共生象徴空間は、白老駅からほど近い若草町2丁目で整備が進んでいる。この開設に合わせ、道では施設へのアクセス性向上のため、既存の公園通などの町道を道道白老大滝線として移管し、歩道拡幅といった整備を実施することにした。
移管されたのは、白老ICに向かう白老大滝線と公園通の交点から、同交差点を北東に進み、白老駅東側の踏切を南に渡り、白老駅南口に向かって駅前通を南進して国道36号に抜けるルート。このうち施工該当区間について、歩道を植樹帯込みで4・5mに拡幅・新設し、照明を更新する方針。
19年度の施工計画は、白老大滝線と公園通の交点から北東への490m区間で、北側歩道の拡幅と南側歩道新設を予定。18年度は土工と流末整備を今後発注し、19年度の路盤、舗装工事に備える。
この区間の東端から北東に1300mの間では、車道部のオーバーレイを実施。さらに続く480m区間は、歩道舗装打ち換えと車道部オーバーレイを施す。
白老駅南口までの600m区間では、18年度に260m分の歩道拡幅と車道オーバーレイを発注済み。残りは19年度に施工する。
線路をまたぐ区間は、道路拡幅を含め、整備方針についてJRと協議中だ。
駅前広場整備は19年度、既存の白老駅南側駐車場を1400m²から2700m²に拡大する。