高校生活を支える一助になれば―渡辺組(本社・遠軽)が準備を進めてきた生徒向け下宿「ミライロッジ」が完成し、21日に遠軽町福路の現地で開設セレモニーが行われた。地元の遠軽高に越境入学した生徒を受け入れるためのもので入居数は18人。順次受け入れる。
遠軽高は吹奏楽部など各種部活動が盛んで、道内の他地域から入学を希望する生徒が毎年20人前後いるが、生徒を受け入れる下宿が少なく入学を断念するケースがあるという。こうした事情を知った同社は、地域振興や子どもたちの役に立てればと下宿を建設し直接運営に当たることとした。
規模はW造、2階、延べ475m²。各室6畳1間で、室内にはベッドや机、冷蔵庫が完備されており、共用の食堂や浴室なども備える。
21日のセレモニーには渡辺博行社長や佐々木修一町長、渋川誠人遠軽高校長のほか同校の生徒らが参加。テープカットで開設を祝った。
渡辺社長は「ここにいる生徒の未来のためになれば」と話し、佐々木町長は「高校が抱える課題について、意識を共有しすぐ行動に移してくれた渡辺社長にはとても感謝している」と話していた。