北海道日本ハムファイターズのボールパーク(BP)構想推進を議論する24日の北広島市議会ボールパーク等調査特別委員会で、市BP推進室の担当者は整備に関する行政サポートの事業費試算を明らかにした。2路線の新設アクセス道路整備と既存周辺道路の拡幅は、総事業費80億円から120億円に上っている。
公園区域に公園施設として整備することができるのは、スタジアムや屋外野球場、駐車場、園路、アスレチック施設、キャンプ場などレジャー施設。ホテルやスタジアム併設以外の物販や飲食施設、住宅、オフィス、医療機能、教育機能は公園外区域となる。
公園区域は土地の使用料・貸付料は原則無料だが、公園外区域の貸付料は年間約1億円を徴収する。固定資産税と都市計画税を10年間免除する公園区域以外での税収は年間約5億円。11年目からは公園区域でも年間約5億円を徴収できる。
新設アクセス道路は、市道北進通を延伸する形で国道274号に接続する約1・8㌔と市道大曲椴山線につながる約2・4㌔で構想する。
アクセス道路と市道北進通、市道共栄南1号線、市道共栄南1号支線の用地取得費を含む事業費は80億円から120億円と試算。新設道路の事業主体や財源負担の方法は未定で、道と協議を進めている。アクセス道路の概略設計に活用しようと、国土交通省の官民連携基盤整備推進調査に応募している。
上下水道本管の布設には10億円から15億円が必要。JR北広島駅の改修や新駅の整備などには30億円から70億円を見込む。
未買収地10・2haの用地取得費は6億5000万円で、新球場整備部分などの樹木伐採や工事車両が走行できる程度の粗造成には4億円から6億円がかかるとした。
市は国や道などと協議しながら財政負担の軽減を検討する考えだ。