営農再開に大きく寄与―。帯広開建は13日、3カ年にわたって続けてきた被災農地への河川掘削土の提供を完了した。この取り組みは2016年の台風災害を契機に同年の12月15日から開始。甚大な被害があった帯広市、芽室町、清水町の農地に、ダンプトラック11万6000台に相当する64万m³を提供した。地元の農家は当時、表土流出の被害に見舞われた。土を入れ替えるには多額の費用がかかるところ、今回の無償提供によって早期復旧を果たすことができた。
16年8月の台風による洪水で十勝川流域に広がる帯広市や芽室町、清水町などの農地で表土が流出した。迅速な復旧を図るため、帯広開建や十勝総合局からなる十勝地方連絡調整会議は河川掘削土の活用を決めた。
帯広開建は、幕別町明野から豊頃町統内までの十勝川の河道掘削工事で発生した土砂を提供。帯広市内の農地50haに14万9000m³、芽室町内では59haに34万1000m³、清水町内は24haに14万9000m³を輸送した。
18年度は5月28日から作業し芽室町の農地に5万8000m³の土砂を運搬した。 (帯広)