最先端のAI研究など紹介 北洋銀のものづくりテクノフェア

2018年07月27日 14時00分

 北洋銀行は26日、「ものづくりテクノフェア2018」を札幌市内のアクセスサッポロで開いた。北海道命名150年を記念する今回は、過去最多の238企業・団体が出展。生産性向上につながるロボットの展示のほか、道内大学・企業による最先端のAI(人工知能)研究などを紹介する「北海道のものづくり」ゾーンを設けた。函館と旭川の両高専による、ロボットを使った風船割りの実演もした。

 北海道のものづくり産業の振興を目指すこのフェアは、今回で12回目を数えた。優れた技術や製品を有する道内外の中小企業、大学、支援機関などが参加。ものづくり人材の育成を目的に、札幌工高の生徒や道職業能力開発大の学生らを招待した。

 開幕式には、北海道経済産業局の牧野剛局長や札幌市の秋元克広市長らが出席。あいさつで安田光春頭取は「北海道の発展のためには、経済波及効果が大きく雇用吸収能力の高い、ものづくり産業の発展が欠かせない。企業のサポートを通じて道内ものづくり産業の底上げをしたい」と話した。

牧野経産局長や秋元札幌市長らが、企業の担当者から説明を受けた

 食品加工機械や環境・エネルギーのほか、北洋イノベーションファンドや産学官金連携といった分野で構成。産業交流では、北海道・東北ニュービジネス協議会や東京都大田区、静岡県、三重県、名古屋商工会議所が道内企業とのマッチングを求めて出展した。

 環境・エネルギーでは、カイトー商会(釧路市)がパッシブ換気を採用したエアコン1台暖房の省エネ住宅を提案。北商コーポレーション(札幌)は、遠赤外線を利用した融雪ブロック「REGALO」をアピールした。

 金属・機械・自動車では、世良鉄工(当麻)が北方圏住宅の新建材として鋼製ラチス梁「セラフレーム」を提案。佐々木機工(札幌)は工場向けの高性能潤滑剤やケミカル品を出展した。

 その他の製造では、ソシヤ(札幌)が無機ガラスコーティング剤を紹介。ハイテックシステム(恵庭)の低電力広域無線(LPWA)を使った安全管理システムにも注目が集まっていた。

 このほか、経済産業省と経産局主催による、ものづくり基盤技術の振興施策説明会を開催。午後からは北大リサーチ&ビジネスパーク推進協議会による、AI/IoT等導入促進セミナーを開いた。


関連キーワード: 新技術

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • 川崎建設
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,861)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,410)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,334)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,313)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,000)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。