新千歳空港国内線ビル改修が完了 サービス多様化に対応

2018年08月01日 17時00分

 新千歳空港ターミナルビルディング(本社・千歳)が進めていた新千歳空港国内線ターミナルビル大規模改修が7月31日で全て完了した。旅客数の増加による混雑、就航する航空会社の増加とサービスの多様化に対応する。

 同社が同日開いた記者レクチャーで、永井誠一常務と中沢正博計画部長が整備の経緯と概要を説明。S一部RC造、地下1地上4一部5階、延べ18万2517m²(ホテル部を含む)のうち、1階から3階の延べ4万7000m²を対象とし、事業費230億円を投じた。設計施工は清水建設・東急建設・戸田建設・岩田地崎建設・橋本川島コーポレーション・萩原建設工業共同体が担当した。

旅客取扱量に応じてカウンターを再配置した

 チェックインカウンターや保安検査場、荷さばき場を再配置。一部1階にあったLCCカウンターも全て2階に移し、分かりやすい配置とした。受託手荷物検査にはインライン方式を導入。セキュリティー強化とカウンター前の混雑緩和を図った。

 出発ロビーは拡充。ランプバス用のバスラウンジを1階で南北1カ所ずつ新設し、2階の搭乗待合室で待たずに済むようにした。天井耐震化やスプリンクラー設置、トイレなどバリアフリー化も施した。

 ビルを運用しながらの整備で、終えた部分から順次供用開始。2015年3月から18年3月までとしていた工期は、労務費高騰や天井張り替えの範囲拡大、エレベーターとエスカレーター設置箇所の追加などで7月まで延びた。

 永井常務は「1992年の供用開始以来、大規模な空港機能の整備は初めて。旅客数は増え続けているので、民間委託後のSPC(特別目的会社)につないでいきたい」と話した。同社は現在、国際線ターミナルビルの拡張を進めている。


関連キーワード: さっぽろ圏 空港

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • web企画
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,967)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,341)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,301)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,241)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (871)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。