札幌市が7月31日に発表した2017年度の外国人宿泊者数は、前年度に比べ22.8%増の257万2000人で、6年連続で過去最多を更新した。好調な外国人の伸びに支えられ、来札観光客数は、前年度を10%上回る1527万1000人と、初めて1500万人台を超え、過去最多となった。
外国人の国別宿泊者数は中国が最多の61万9360人で22.3%増、次いで韓国が57万1824人で41.8%増と伸びが目立つ。3位の台湾は53万7494人で19.3%、以下、香港、タイと続き、全体の93%をアジア圏で占めた。
定例記者会見で秋元克広市長は、中国、韓国客の伸びについて、新千歳空港の日中時間帯の発着枠拡大を主な要因として説明。誘客拡大に向け「ICTを活用した案内表示の多言語化対応などを急ぐ必要がある」とした。一方でアジアに偏りがあるため、来年のラグビーワールドカップ開催に合わせた欧米誘客などを強める方針を示した。
来札観光客数は交通輸送実績からの推計で、17年度に推計で使う係数を見直した。最多の更新は06年度以来となる。