札幌市、東豊線コンコースをさっぽろ駅北側へ延伸

2018年08月07日 07時00分

 札幌市は、地下鉄東豊線さっぽろ駅のコンコースを北側に約120―130m延伸し、JR札幌駅周辺と北8西1地区で計画中の民間再開発ビルを、地下歩道で直結させる方針だ。札幌駅交流拠点まちづくり計画案の基盤整備の一つに位置付け、再開発との連動を視野に事業手法の検討を進める。2018年度中に方向性をまとめ、ビル開業の22年度完成を目指す。

■北8西1地区に接続検討

 北8西1地区では民間事業者が、640戸の超高層マンションを核に、オフィス、ホテル、商業施設を融合した、地下2地上50階、延べ約12万m²の再開発ビル建設を計画。職住が近接し、多くの人が行き交う駅北口の拠点地区になると想定されている。

 市は30年度の新幹線札幌開業を見据え、周辺の再構築方向を示す札幌駅交流拠点まちづくり計画案で、同地区を重点エリアの先導プロジェクト街区に設定。

 天候に左右されずに移動できる都心に広がる地下歩行ネットワークとビルを直結することで、交通歩行者中心の回遊性が高いまちづくりを推進する方針だ。

 新幹線札幌駅ホームが現駅より東側の大東案に決まり、人の流れが東側にシフトすることが予想されている。東豊線コンコースは新幹線駅のすぐ西側の地下を通るため、新幹線駅や再開発が予定される北5西1・西2街区など南口と、北口のオフィス・居住街を最短で結ぶ地下通路として役割が高まりそうだ。

 既存の地下通路は、西2丁目通の下を南北方向に延びる東豊線さっぽろ駅コンコースの北端が、北7条と北6条の交差点付近に達しているため、これを北に延ばし、北8西1街区につなぐ考え。

 事業手法は公共事業としての整備を軸に、再開発との連動など幅広な手法に関し可能性を検討。事業化が決まれば、19年度の設計を経て、20年度から着工し、22年度の完成を見込む。

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