東急不動産は6日、分譲マンション「ブランズ円山外苑前」のモデルルームを報道機関に公開した。札幌市内では同社初となる高級物件としての位置付けで、総戸数53戸の平均坪単価は約400万円。エントランスホールに彫刻家安田侃氏の作品を展示するほか、外壁には天然石などを用いるなど、崇高な邸宅をイメージしている。5月に1期の発売を始め、富裕層を中心に人気を集めている。
札幌市中央区大通西28丁目59の5で新築中のブランズ円山外苑前はRC一部S造、地下1地上8階、延べ1万519m²の規模。間取りは2―4LDKの3タイプで、住戸専用面積は77―177m²。市営地下鉄東西線円山公園駅から徒歩3分で、緑豊かな円山公園の正面に立地している。
設計は企画設計事務所オルト、施工は西松建設がそれぞれ担当している。
公開したのは別棟で設けたモデルルーム。玄関前の廊下は幅1・1mあり、室内は天井が高く、高級ホテルの一室を感じさせる。主寝室からバス、トイレ、ドレッシングルームに直接行き来できるレイアウトになっている。
エントランスホールに天然石の壁や暖炉を設けたほか、安田侃氏の作品「風KAZE」を展示。外構には本道在来種の植栽を施し、円山公園の四季と連なるようにした。
道内ではこれまで、札幌市内を中心に約90棟1500戸の分譲マンションを手掛けてきた同社。ブランズ円山外苑前は、円山公園が目の前という希少性から、初の高級物件とした。5月に1期31戸を発売。価格は1億530―2億8500万円に設定した。9月に2期5戸を売り出す。
合間功札幌支店長によると、1期は道内の富裕層を中心に成約があり、年配者の住み替えが多いという。今後は「特徴のある物件にはニーズが出ている。駅近で適地が見つかれば考えたい」と意欲を見せる。エリアとしては、再開発が堅調なJR札幌駅東側や北区を注視している。