インターステラテクノロジズ(IST、本社・大樹)は11日、国内で民間初の宇宙到達を目指す観測ロケットMOMO3号機打ち上げに向けたクラウドファンディング(CF)を開始した。目標金額は2700万円で、10月29日までインターネットで支援を募る。
同社は2006年に宇宙事業を始めたロケットベンチャー企業で、民生部品を用いた低価格でコンパクトな小型ロケットの開発を手掛ける。20年度までの人工衛星打ち上げ用ロケットの開発と商業化を目指し、民間初の宇宙空間到達に向けた観測ロケットの打ち上げ実験を進めている。
17年に打ち上げた初号機は目標としていた高度100㌔に達せずに実験を中断。ことし6月の2号機は打ち上げ直後に落下し炎上した。
現在、同社は2号機の問題点究明に努めており、CFは3号機の製造と一部焼損した射場の復旧に充てる。返礼には2号機の部品や3号機の打ち上げ参加権、発射ボタンを押す権利などを金額に応じて用意している。
同社の稲川貴大社長は「2号機の失敗をばねに宇宙空間到達を目指す。支援と協力をお願いしたい」と話している。