菅義偉官房長官は21日、2019年10月の主要20カ国・地域(G20)観光大臣会合の開催地に決まった倶知安町などを訪れた。会場となるホテル建設現場などを視察し、西江栄二倶知安町長らから施設概要やインバウンドによる町の活性化状況の説明を受けた。記者会見では本道におけるインバウンド増加スピードに合わせた観光施策の必要性を強調した。(関連記事2、11面に)
菅官房長官は、本道での観光産業の現状を確認することを主な目的に20日来道。同日は釧路管内の阿寒湖などを訪れた。
2日目の倶知安町訪問には、西江町長や高橋はるみ知事らが同行。G20観光大臣会合の会場となる「パークハイアットニセコホテルアンドレジデンス」の建設現場では、施設模型を見ながら同町でのインバウンド増加状況と、次々と進むリゾート施設計画を聞いた。
その後、同町山田地区のニセコアドベンチャーセンターで、ニセコの魅力を発信する活動に取り組むニセコプロモーションボード代表のロス・フィンドレー氏とリゾート開発について意見交換。小樽市内の小樽芸術村も見学した。
新千歳空港では、円滑な入国審査のために導入したバイオカートなどを視察。同空港における入国者数や航空機発着数の推移などを確認した。
空港視察後の記者会見で菅官房長官は、増え続けるインバウンドへの対応が急務であることを指摘し、観光プロモーション戦略を行う国と自治体の協力強化を提起。その上で「観光施策を戦略的、機動的に進めていく必要があることを痛感した。スピード感を持って対応する」と述べた。