道建設部は22日、釧路工高でICT体験講習会を開いた。ICT建設機械施工やドローンによる測量などを生徒らに説明し、担い手確保・育成に向けて職場環境が変わる建設業界をPRした。
高校生に建設産業の理解を深め、入職につなげてもらうのを目的に開催。道が主催する同様の講習会は今回が初めて。今後も道内の工業系の学科がある高校を対象に開催する予定だ。この日は同校から土木科2年生36人が参加した。
座学と実技に分けて実施。座学ではコマツカスタマーサポート北海道カンパニー(本社・石狩)建機レンタル営業部の工藤正裕スマートコンストラクション推進部グループマネージャーがICT建設機械による施工やドローンの測量技術を映像で解説。経験の浅いオペレーターがICT建設機械で法面整形を円滑にできた例を紹介した。ケイセイマサキ建設(同・新冠)の村上正信UAVパイロットがドローンの飛行方法やドローン測量のメリットを説明した。
実技は2班に分かれて生徒らがドローンの操縦を体験。映像によるフライトシュミレーターを体験した後に、実物を操作した。山崎直哉土木科長は「普段は教えることのない内容。2年生は進路を考え出す時期のため、社会を知る機会が得られてよかった」と話していた。