北見市は、23日に開かれた市議会産業経済常任委員会で、道立北見高等技術専門学院の入校者に対する助成を行う北見市技能者育成奨励金制度について報告した。2019年4月以降の入校者を対象に2年間、教科書、参考図書、実習服、私物工具などの個別経費を助成する。限度額は10万円とする見通し。
同高等技専の入校者数減少が進んでいることを背景に、地域の技術者養成を促進したい考え。
同高等技専は電気工学、自動車整備、造形デザイン、建築技術、電子機械の5つの訓練科で構成しており、年間授業料は18万4800円。現在は、5科とも授業料を含んで2年間で計50万円以上の経費が必要とされる。
委員からは、修了生の進路に関する質問があり、市の担当者は、17年度の実績から、オホーツク管外への就職が6%、管内への就職が94%であることを明かした。
市は、19年度からの制度実施に向けて、交付要綱制定や予算措置などを進める。また、市のホームページや広報などを通じて制度を周知する考えも示した。