南富良野町とアウトドア用品メーカーのモンベル(本社・大阪)は28日、アウトドア活動の促進などによる地域活性化を目的とした包括連携協定を結んだ。池部彰町長がモンベル本社を訪問し、辰野勇会長と協定書を交わして観光振興や地域住民の生活の質向上へ協力し合うことを確認した。
町は以前から、モンベルの顧客が町内施設などで優待を受けられる「モンベルフレンドタウン」の登録を受けているほか、辰野会長が役員を務めるジャパンエコトラック推進協議会から観光エリアに認定されるなど、アウトドア活動に適した地域として共同でPR活動を進めていた。
今回の協定を踏まえ、自然体験の促進による環境保全意識の醸成や健康増進を図るだけではなく、地域の魅力を発信しエコツーリズムを展開することで地域経済の活性化にもつなげる。また、住民の防災意識や災害対応力向上に向けた活動のほか、高齢者、障害者の自然体験参加も推進する。
池部町長は10日に富良野市内で開かれた会合で、町が再編整備を計画する道の駅南ふらのについて、モンベルと連携しながらアウトドア観光の拠点とする構想を明らかにしており、同社のノウハウを生かしたアウトドアガイドの育成などに取り組む考えを示している。