音更町が道の駅改築を公設民営(DBO)で一括発注

2018年09月02日 07時00分

 音更町は道の駅おとふけの移転改築について、同町では初となる設計と建設、管理運営を一括発注する公設民営(DBO)方式を採用する方針だ。30日に開かれた町議会経済建設常任委員会で町の担当者が説明した。早ければ10月にも公募型プロポーザル方式で公告する予定で、具体的な条件などの検討を進めている。

 木野大通西19丁目にある現施設は1991年に地元特産品の販売店として完成。14年度には国土交通省から地域活性化の拠点となる「重点道の駅」の候補に選ばれた。施設は老朽化が進み、駐車場も約40台分と狭いことから町は移転改築を計画していた。

 建設候補地は道東道音更帯広IC南側の下音更北9線西で、柳月(本社・帯広)の集客型工場スイートピア・ガーデンに隣接する。農地であることから、町は地目変更のため道と調整を続けている。

 計画案によると、施設は販売施設や24時間利用可能なトイレなどを置く「道の駅ゾーン」と「公園・緑地ゾーン」に分かれる。施設は2019年度に設計と造成、20年度から建築に着工し、22年春のグランドオープンを目指している。

 町はこれまで、公園・緑地ゾーンで公設民営方式の採用を決めていたが、道の駅ゾーンは民設民営方式を検討していた。6月に建設業者など町内外の6事業者に参入意向調査を実施し、5事業者が自己業務用として施設を持つことに難色を示したため公設民営方式で実施することを決めた。

 管理運営で検討していた第三セクターは、町が抱えるリスクや民間のノウハウが発揮しきれないため除外した。

 委員会では加藤治夫委員が「建設地は低地で地盤が軟弱という調査があるが、どう対応するか」と質問し、伝法伸也経済部長は「盛り土で対応するため造成に一定の期間がかかる。高さや土量の調査はこれから」と答えた。


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