2016年8月の台風10号で被災した273号高原大橋が架け換え工事を終え、4日に開通する。災害発生から2年。被災直後の応急復旧から新たな橋への架け換えまで、建設業者の懸命の努力が実を結んだ。
上川町層雲峡の石狩川に架かる高原大橋は橋長125m、幅員7・5mの4径間単純鋼板桁橋で、1973年に完成した。16年8月の台風10号に伴う河川増水の影響を受け、P2橋脚が1m以上沈下し、上部が折れ曲がる被害が発生。荒井建設が迂回路となる仮橋をいち早く設置し、同9月30日に通行止めを解除した。
今回開通となる新たな高原大橋は、橋長170・3m、全幅8・68m(路肩両側1m、車道6m、カーブ部分の拡幅0・68m)の4径間連続曲線箱桁橋。下部は逆T式橋台2基と壁式橋脚3基で構成し、基礎はA1とP1が直接基礎、P2、P3、A2が杭基礎となっている。構研エンジニアリングが設計し、施工は下
部が生駒組と廣野組、上部は巴コーポレーション、床版は廣野組が担当した。
開通に向けては、3日の午前8時から仮橋で通行規制を実施し、新橋の起点と終点部分で舗装の掘削による段差解消などを進めていた。4日は午前8時から片側交互通行規制を行いながら掘削部分に新たな舗装を施す。全面開通は午後5時ごろの予定となっている。
開通後は、残る仮橋や仮道の撤去を廣野組で施工。最終的な工事の完了は19年2月ごろとなる見込みだ。