建設業界を下支えしたい
北海産業(本社・苫小牧)の営業職。といっても現在は研修期間中で、レンタカーを洗車しながら内外装の破損箇所を調べたり、発電機や重機の日常点検に汗を流す毎日だ。〝顧客のために、営業職も機械に詳しくならなければならない〟という考えの下、入社後半年間はサービス課の一員として勤務する。来年4月からの顧客回りに向け、取り扱い製品について、みっちり勉強している。
父は雄武町の建設会社で現場代理人として働いている。幼い頃から生活のそばに建設業があった。親しみある業界を下支えしたいと、建機リース会社を就職先に選んだ。
幼少期からアルペンスキーに励み、中学生になって陸上選手に転向。校内の誰よりも早かったのが自慢で、新人戦や中体連で全道大会にも出場した。活躍ぶりに目が向けられ、東海大付属第四高校(現・東海大付属札幌高校)に入った。
1500mと3000m障害の選手として走り続けた。道内大会は入賞常連で、3年生のときにインターハイに出場。高校駅伝の地区予選では惜しくも山の手高に敗れたが、2位となった。
「1500mは4分4秒、3000m障害は9分35秒が自己ベスト。日々記録を塗り替えようと挑戦していたのが楽しかった」。社会人になった今でも当時の記憶は忘れない。「将来の夢は特にありません。生活基盤をしっかりさせるのが当面の目標です」と謙虚に。