里塚、清田地区で応急危険度判定 立入禁止は83棟に

2018年09月11日 15時00分

 札幌市は、地盤沈下などの被害が著しかった清田区里塚、清田一部エリアの建築物応急危険度判定結果をまとめた。調査した514棟中、立ち入り禁止を呼び掛ける赤色の「危険」が約16%の83棟に上り、うち里塚エリアで7割を占め、黄色の「要注意」は84棟、緑の「調査済み」が347棟。このほか、問い合わせが多数あるものの、市職員のみで対応しているため限りがある状況とし、今後の対応を検討している。

 調査は里塚1条1―3丁目、清田7条2―3丁目の一部を対象に7、8日に実施した。

 504棟がW造で、さらに454棟が戸建てという状況。このため「危険」や「要注意」もW造に集中している。

 判定結果を見ると、里塚地区は288棟中、6割の183棟は「調査済み」と問題はないものの、「危険」がW造61棟、S造1棟の計62棟、「要注意」がW造41棟、S造2棟の計43棟。建物自体の損傷というよりも、地盤沈下によって全体が傾斜している建築物が複数確認された。

 清田地区は226棟中、「危険」がW造21棟、「要注意」がW造39棟、RC造2棟の計41棟、「調査済み」が計164棟という内訳。

 被害が発生した多くの住宅が傾斜地に立地しており、地盤沈下などで建築物全体のほか、擁壁や塀も損傷や傾きがあった。

地盤沈下などによる建物の浸水や傾きで「危険」となった建物


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 古垣建設
  • 川崎建設
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,966)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,347)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,313)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,221)
おとなの養生訓 第126回「なぜ吐くのか」 空腹時...
2017年12月22日 (812)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。