国立病院機構北海道医療センター(札幌市西区山の手5条7丁目1の1)は、北海道医療センター病棟等新築を主体、設備一括して早ければ12月上旬に一般競争公告し、2019年1月下旬にも入札する考えだ。工期は33カ月を見込んでいる。
18日に発注見通しを公表。6月の公表時には主体、電気、機械の3分割としていたが、主体、設備一括に変更した。
現在の神経・筋疾患、がん、循環器病、救急医療などに加え、廃止する八雲病院の筋ジストロフィーと重症心身障害に関する機能を20年8月をめどに移転。筋ジストロフィー・重症心身障害センター、臨床研究部門のNPPVセンターなどを設置する。
機構所在地で既存棟隣接地の駐車場となっている所に、新館棟(S造、地下1地上5階塔屋1階、延べ1万5900m²)と体育館棟(S造、2階、延べ1610m²)を新築する。
新館棟は地階に調理室と機械室、1階に臨床研究部門を設置。2、3階に筋ジストロフィー、4階に重症心身障害の各病棟を備えるほか、病弱特別支援学校用の普通教室28教室、美術室や音楽室などの特別教室、多目的室、事務室などを設ける。体育館棟は、1階が保育所、2階が体育館となる。
また、1階と5階部分で既存棟と新館棟をつなぐ渡り廊下(S造、延べ180m²)、新館棟3階と体育館棟2階をつなぐ上空通路(S造、延べ70m²)を新設。既存建物の改修(延べ4670m²)と解体(RC造など10棟、延べ4900m²)、外構整備を施す。設計は石本建築事務所が担当している。
同センター病棟等新築は、公告から入札までに50日以上かかる見込み。18年度第4四半期の発注を予定しているため、遅くとも19年1月下旬までに公告する見通しだ。