古平町は、設計施工一括型プロポーザル方式で公募していた中心拠点誘導複合施設建設の最優秀者を大成建設に決めた。規模はRC造、3階塔屋1階、延べ3806m²で、1次エネルギー消費を50%以上削減する「ZEB Ready(ゼブ・レディー)」基準の省エネ能力を目指す。近く基本協定を締結し、基本設計に取り掛かる。
19日の庁舎等建設調査特別委員会で説明した。参加表明は大成建設の1社。11日に審査委員会を開き、最優秀者に決定した。
中心拠点誘導複合施設は役場庁舎、図書館、地域交流センター、地域防災センターの機能を備えた新施設。建設地は、浜町40の4にある文化会館周辺の敷地約1万2000m²。上限価格は税抜き22億7600万円となっている。
履行期間は、基本・実施設計が10月1日から2020年1月31日、工事監理と施工が20年4月1日から22年3月31日まで。
技術提案で重視されたZEB庁舎の実現性では、空調や冷暖房の高効率化、自然採光や自然換気の活用、地中熱利用などを想定。職務スペースは1―2階、図書館や防災備品庫などは2―3階に配置し、エレベーター1基を設ける。また、地域経済への貢献として小樽・岩内地区の専門工事業者の活用を計画している。