LIAが「FMあばしり」を19年1月にも開局

2018年09月24日 07時00分

 周波数は78・7MHz―。早水組(本社・網走)の子会社である「LIA」は、2019年1月にもコミュニティーFM放送局「FMあばしり」を開局する。日常的な地域の情報や災害時の情報を発信する予定で、準備を進めている。

 早水組は1日で創業70周年を迎えた。地域に恩返しがしたいという思いと、地域住民からラジオがほしいという声があったことから開局を決めた。オホーツク管内では08年に開局した「FMオホーツク」に続いて2番目の開局となる。

 LIAは「Life Is Abashiri」の略。網走での人生と生活を日々楽しく過ごせるようにとの思いが込められている。

 6月に総務省に無線局申請書を提出し、8月に予備免許を取得した。スタジオは網走市内の同社潮見事務所内に置き、オホーツク流氷館にアンテナを設置して専用線をつないで放送する。

パーソナリティーを務める右から森田さん、斎藤次長、平田さん

 放送エリアは市内の1万7889世帯で99.2%をカバーする。大空・小清水町の一部地域でも聴くことができ、放送時間は平日の午前7時から午後7時まで。パーソナリティーは早水組の斎藤昌基次長と平田真悟さん、森田琴乃さんが務める。天気予報や音楽、イベント情報、災害情報などを発信する。

 6月未明に道内を襲った地震の影響で網走地区では停電が発生。早水誠社長は「今まで聴く側だった。震災の情報を聴いてあらためてラジオの重要性を知った。やるからにはどんな状況でも放送できる体制をつくっていく」と話し、自家発電設備を備えて有事の際に情報発信ができるように環境を整える考えだ。

カフェの完成イメージ図

 施設内にはスタジオのほかに自社直営でカフェをオープンして軽食やソフトドリンクなどを提供する予定。カフェからはスタジオを視聴することができ、地域住民との交流の場ともなる。カフェのオープン日は未定となっている。

 パーソナリティーを務める斎藤次長は「市民に喜ばれる情報を発信し、また災害時には安心して暮らせる情報を発信したい」、平田さんは「先日の災害でラジオの重要性を再認識した。災害だけでなく、日常の放送で楽しめる内容を考えていきたい」、森田さんは「若い人たちにラジオを聴いてもらえるように若者向けの番組を作りたい」とそれぞれの開局への思いを語っている。


関連キーワード: 地域振興 道東

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 北海道水替事業協同組合
  • 東宏
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,372)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,288)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,279)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,072)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (987)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。