北海道胆振東部地震で被害を受けた厚真、安平、むかわ町で25日、仮設住宅建設に向け整地作業が始まった。道は1期工事分として3町合計130戸を建設。10月末完成を目指す。
18日付で、道と応急仮設住宅の建設に関する協定を締結している一般社団法人プレハブ建築協会に要請。
1期工事分の厚真町では、表町公園サッカー場に36戸、厚真高校横に18戸、本郷小公園横に21戸、上厚真近隣公園に10戸の計85戸を建設。安平町では早来北進に12戸、追分白樺に8戸の計20戸、むかわ町では大原2丁目に25戸を整備する。
軽量鉄骨造、平屋、長屋形式で、間取りは単身用1DK、2人用2DK、3人以上用3Kの3タイプ。2重窓で、有珠山噴火時の仮設住宅より75㍉厚い175㍉の断熱材を用いた寒冷地仕様とする。
隣の住戸との界壁にはグラスウールを充填(じゅうてん)し、防音にも配慮。ユニットバスや流し台、2口のガスコンロ、FF式ガス給湯器、FF式灯油暖房機、水洗トイレを備える。各棟の間を広めにし、積雪にも備える。
厚真町役場に近い表町公園では、サッカーゴールを片付け、天然芝のコートを重機でならしていった。公園の野外ステージ側に駐車場を設ける。9月中に整地を済ませ、設備や内装を施して10月末には完成させる。