道は、北海道胆振東部地震に関する25日現在の被害額をまとめた。道と市町村を合わせ1827億8800万円に膨らんだ。このうち停電による被害は108億3600万円に上る。道内で発生した地震による被害額は1993年の北海道南西沖地震の1323億円を上回っている。
所管別に見ると、建設部が646カ所、1243億円と最も多い。河川が83カ所、153億円、道路が490カ所、643億円、橋梁が18カ所、212億円、その他55カ所、235億円の内訳。
水産林務部は447カ所、284億5000万円。このうち施設関係は、漁港の17カ所、10億1400万円、林地・治山施設152カ所、225億2200万円、林道221カ所、47億7500万円、林業・林産施設15カ所、4200万円など。停電による被害は種苗・水産物が900万円、キノコ類の廃棄が8100万円などとなっている。
農政部は139億2800万円。農地・農業用施設が297カ所、93億600万円、営農施設が94カ所、9100万円、農協などの施設被害が36カ所、18億4400万円の内訳。停電の被害は生乳や枝肉の損失24億2400万円、鶏や豚のへい死6300万円など。
環境生活部は水道施設の損壊など48億8700万円、総合政策部は苫小牧港の損壊12カ所、24億8200万円、総務部が庁舎と文教施設で109カ所、5300万円、保健福祉部が社会福祉施設の損壊82カ所、3億5200万円だった。経済部は施設被害などを調査中だが、停電による飲食料小売業の商品・在庫の廃棄で82億800万円に膨らんだ。
一方、台風21号の被害額は39億1800万円となった。建設部が9カ所、10億9000万円。農政部が23億1000万円で、農作物の倒伏やビニールハウスの損壊などが発生した。水産林務部は111カ所、1億5900万円などとなる。