道産木材で大空間実現 住計画FURUTAが見学会

2018年09月29日 14時00分

 住計画FURUTA(本社・帯広、古田剛好社長)は9月27日、帯広市内で道産木材のハイブリッドトラス構法を採用して施工したプレカット工場の見学会を実施した。市町村職員や設計、建設会社から30人が参加。帯広最大級となる木造建築を見て回り、構法に関心を寄せた。

 工場は木材加工などを手掛けるマルジュウランバー(本社・帯広、中田隆之社長)が総工費約1億円をかけて2017年9月に着工、18年3月に完成した。設計は山脇克彦建築構造設計、施工は住計画FURUTAが担当。W造、平屋、延べ1000m²の規模で、1スパンが20mある大規模空間。カラマツを中心とした道産木材を100%使用している。

道産カラマツ材を使用した工場を見学した

 躯体にはATA(本社・富山県滑川市、大倉義憲社長)が取り扱うハイブリッドトラス構法を採用。一般流通材と標準化した金物を合わせて最大50mのスパンまで対応できるため、低コストで工期短縮も実現できる。

 見学会に先立ち大倉社長が「一般流通材で大空間を実現」と題してATAハイブリッドトラス構法の概要や道外の施設を紹介。続いて工場でプレカットのデモンストレーションも実施した。

 古田社長は「当社では初めて採用した構法だったが、現場の混乱もなく完成品を見て素晴らしいと思った。道内でも増えていってほしい」と話していた。


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