土木学会(小林潔司会長)は、2018年度の選奨土木遺産を決定した。道内からは「山線鉄橋」と「苫小牧港大規模掘込港湾施設」の2施設が選ばれた。北海道支部が11月16日午後1時半から札幌ガーデンパレスで認定の授与式を開く。
土木遺産の認定制度は、土木遺産の顕彰を通じた歴史的土木構造物の保存などを目的に2000年度に創設。選考委員会(天野光一委員長)が全国7支部から24カ所を選出し、道内での認定は42カ所となった。
「山線鉄橋」(千歳市)は同市支笏湖温泉地区の千歳川に移設された英国製の200フィートピン構造ダブルワーレントラス橋。北海道内現在最古の鋼橋で、1899年竣工し、1924年に移設した。
「苫小牧港大規模掘込港湾施設」は漂砂対策に基づく防波堤と長大な水路からなる世界初の掘込式港湾を砂浜と原野に築いた。新たな臨海工業地帯の開発を実現した施設で、1963年に供用を開始した。
認定授与式では同じ会場で記念講演会も開催される。