北見市は、2019年度に常呂保育園園舎改築工事を実施する。19年度当初予算に工事費用を盛り込み、準備が整い次第、速やかに入札を行う見通し。具体的な入札方法は検討中だが、分割発注となるもよう。事業は18―20年度までの3カ年を予定しており、18年度に基本・実施設計、19年度に園舎着工、20年度に外構整備を行う運び。園舎建設の工期は11カ月弱を想定しており、20年度中の供用開始を目指している。
常呂保育園は築後45年が経過し、老朽化が進んでいるほか、常呂自治区内で未実施の0歳児保育のニーズが高まっており移転改築を決めた。新常呂保育園には、同自治区内のかもめ保育所、子育て相談センターの機能も統合することで子育て環境の充実を目指す。
建設予定地は、常呂小や常呂厚生病院に隣接した常呂町常呂539の4で、敷地面積は約4600m²ある。
建築設計は日本都市設計・エヌケー建築設計室共同体、設備設計はそうごうシステムデザインが担当。現在、基本設計の概要が固まったところで、規模はW造、平屋一部2階、延べ1250m²ほどを予定。
約1050m²の園舎1階には、0―5歳までの保育室計6室や調理室、遊戯室などを設ける。約200m²の2階は子育て相談センターの機能を持たせる。
敷地内には園舎のほかにも、約30台分の駐車スペースや、1200m²ほどの園庭も整備する見込み。さらには、園庭を囲むフェンスを設置するほか、遊具や菜園スペースの設置も検討している。
市担当者は園舎建設工事の発注について「17年度に発注し、規模や施設内容の似ている中央保育園と同様の方法となるのでは」と話している。中央保育園は建築主体、空調、電気、衛生、木製建具2件の計6分割で指名競争入札を行い、衛生以外の5件は共同体が落札した。
市の第10次実施計画では事業費について、19年度に園舎建設と園内通路改良舗装で7億540万円、20年度に園庭、駐車場などの外構整備で5400万円と試算している。
現常呂保育園や、現かもめ保育所の施設は今後、利活用も含めて在り方の検討を進める。