長万部町と東京理科大が連携して推進するトマトのハウス栽培で、2018年度は植物工場1棟を増設して2棟体制で運営する。このほどブランド名を「ENRICH TOMATO(エンリッチトマト)」に決め、首都圏などに出荷している。当面は販路開拓に力を入れ、経営安定化を図る。
北海道おしゃまんべが事業主体となり、長万部アグリが高糖度トマトをハウス栽培、販売している。1棟で今春から収穫を開始し、下旬には同規模(間口8・4m、長さ105m)の2棟目が完成する見通し。
9月現在で協力会社を含めて町内居住5人を雇用している。当初は本年度中にハウス3棟を増設する計画だったが、売り先確保を優先し、1棟の増設にとどめる。
雇用創出は19年度末で8人を目指している。
トマトのブランド名は味、栄養、食感の全てが濃厚でぜいたくなこと、消費者の心や生活を豊かにするなどの意味を込めた。今後もプロモーションを強化し、首都圏の百貨店や道内の量販店、飲食店など販路を広げる。
このほか、現地では長万部グリーンエナジー合同会社で太陽光発電施設を建設中。発電規模は3310・5㌔㍗で、年明けに売電を開始する予定となっている。