授業で学べない場を見学 函館工生、市民会館耐震工事など

2018年10月15日 07時00分

 函館建設業協会(森川基嗣会長)は11日、函館工高建築科の2年生を市民会館耐震改修現場に招き、見学会を開いた。生徒は普段見ることのできない現場に「授業では学べない所を見られて勉強になった」と話していた。

 市民会館は1970年に完成。規模はRC一部S一部SRC造で地下1地上3階、延べ8054m²。

 建築を担当する高木組・今井工務店・紀の国建設・三光工業共同体の、斉藤誠現場代理人が案内した。

天井部分の補強方法を解説した

 大会議室、小ホールの天井部分では、補強に使う鉄骨などの部材を人力で運ぶため、時間がかかり、工期が長く設定されていることなどを説明した。

 生徒からは足場組み立てに必要な時間や、人力で運ぶ部材の重さなどの質問があり、「足場は建物内部の進捗(しんちょく)に合わせて組み立てている」「最大で180㌔の部材を数人がかりで持ち上げている」と丁寧に回答した。

 最後に斉藤現場代理人は「200人もの仲間と一つのものを造り上げることは楽しい」と現場のやりがいを伝えた。人生、社会人の先輩として「不得意なこと、嫌なことはあると思う。自分のできることの一つ上を目指して取り組んでほしい」とエールを送った。


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