帯広建設業協会(萩原一利会長)は16日、帯広工高建築科2年生と帯広高等技術専門学院建築技術科の1、2年生向けに建築工事現場見学会を開いた。鉄骨造の民間建築2現場を回り、担当者が作業工程や資材の特長などを説明した。
建設業の魅力を知ってもらおうと毎年実施している。今回は芽室町農協が発注し宮坂建設工業・市川組・鍵谷建設共同体が受注した農産物処理加工施設新設と社会福祉法人北勝光生会発注で藤原工業が施工する生活介護事業所こんぱす新築の2カ所を見学。両校から60人が参加した。
生活介護事業所の現場では建設中の建物を外側と内側から見学し、担当者が鉄骨造の構造や使用する石こうボードなどを紹介。生徒からは色ごとに種類の違うボードの使い分けについて質問が出た。
生徒の中尾笑生さんは「現場で学んだことを生かし、これから勉強して将来は建築の仕事ができたら」と見学会を振り返った。
藤原工業の藤原治社長は「若い人に現場を見てもらう機会はめったにない。見学を通して建物を造る楽しみが伝われば」と話していた。