別海の旧奥行臼駅逓所を21日まで開放 柾葺屋根など復元

2018年10月20日 14時00分

 別海町内にある国指定史跡「旧奥行臼駅逓所」の保存修理工事が完了した。北棟は腐朽部のみを取り換える半解体修理を施し、駅逓所が盛んに使用されていた大正時代の状態に近づけている。

 奥行15の12にある同駅逓所は、奥行臼地区の開拓や、根室市と別海町を結ぶ人馬交通の拠点として1910(明治43)年に開設。廃止となる30(昭和5)年まで旅人や軍馬を購入する人などに需要があった。その後増改築を繰り返し、現在はW造、平屋一部2階、延べ446m²となっている。

 同駅逓所は20(大正9)年に建設された北棟と、駅逓所を経て旅館として改築された41年築の南棟・中央棟から構成される。破損状況を見て、南棟と中央棟は全ての部材を一度解体して再度組み立てる解体修理、北棟は半解体修理を施した。北棟は木の板を重ねる柾葺(まさぶき)屋根や、棟飾りを復元させ建設当時の面影を再現した。北棟は橋脚部の修繕や基礎の敷設が必要だったためジャッキアップを施した。

保存修理を終えた旧奥行臼駅逓所(別海町役場提供)

 町が発注した保存修理工事を島影建設が2016年6月17日―18年9月30日までの工期で施工した。基本・実施設計は文化財保存計画協会が担当。工事費は2億3000万円で、監理費は4700万円となっている。

 同駅逓所は21日まで午前10時から午後4時まで無料開放している。展示物や解説パネルを設置し、19年5月の本格オープンを予定している。(根室)


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