北海道労働局は、労働環境改善などに取り組む「ベストプラクティス企業」として2018年度は勇建設(本社・札幌)を選出した。建設業では初めてのノミネートで、有休取得率や従業員定着率の高さが評価された。11月2日に福士亘局長が同社を訪れ、坂昭弘社長と働き方・休み方改善について意見交換する。
16年度から始まったベストプラクティス企業制度は11月の過重労働解消キャンペーンに合わせて実施。16年度は札幌丸井三越、17年度はサッポロビール北海道工場が選定されており、労働時間の短縮や女性が働きやすい職場環境づくりといった視点から評価している。
勇建設は建設業では初選出。建設業は17年の年次有給休暇取得率が38%と他業種より低い傾向にあるが、同社は50%弱を達成するなど休日確保の取り組みが傑出していることや、若年者の離職率が低く勤続20年以上のベテランも多いといった点も評価された。
意見交換の内容は後日、同局ホームページで公開する予定。労働基準部監督課では「建設業は労働時間短縮が難しい業種なので、他社も参考にしてほしい」と話している。