軟式球場を硬式用に 札幌市が19年度に改修候補絞り込み

2018年11月01日 08時00分

 札幌市スポーツ局は札幌円山、麻生に次ぐ3番目のアマチュア向け硬式球場新設について、2019年度にも事業化を判断する方向で検討を始めた。軟式球場を硬式球場へ改修して新球場を確保する方針で、19年度は改修候補となる球場を絞り込む考え。事業化を判断した場合は、基本計画策定など必要な手続きに入り、最速で20年度の事業着手を目指す。

■試合会場不足改善で

 札幌円山と麻生はいずれも稼働率が高く、16年には北海道野球協議会から球場不足の改善要望があった。17年度の実態調査では、主に小中学生の試合会場の不足が判明している。

 改善に向け秋元克広市長は、10月1日の3定議会代表質問で、村松叶啓氏(自民党)に対し、既存の軟式球場に安全対策を施し、硬式球場に転用する方向で検討することを表明。

 スポーツ局では市内の有料軟式球場から、いずれか1カ所を絞り込み、硬式化改修を施し新球場とする方針で、利用団体の意見を聞きながら、事業化に向けた基礎調査や検討を進める。

 整備内容や手法の決定はこれからだが、防球ネットなどの安全対策をはじめ、スタンド型の観客席など必要な設備を全て盛り込んだ場合、硬式化改修費は20億―30億円規模が見込まれる。

 硬式転用で軟式利用者に不便が生じる可能性があるため、今後は改修対象を4球場ほどに絞り込み、転用した場合の影響を調査。運用で影響を最少化する方策も検討する。

 19年度は、これを基に硬式化改修の対象を絞り込み、事業化を判断した場合は、整備基本計画など手続きへの着手を想定。20年度にも事業化を見込む。

 市内の有料で使える軟式球場は円山公園、麻生球場を除き23球場ある。このうち屯田西、北郷、月寒、農試の各公園はナイター設備を、平岡公園はスタンド型の観客席を備えている。


関連キーワード: スポーツ

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • 日本仮設
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,402)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,346)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,325)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,318)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,034)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。