室蘭建管は北海道胆振東部地震で被災した上厚真大橋をはじめとする8橋梁の補修方法を固めた。12月中の災害査定対象となる見通しで、補修工事は2019年3月から公告となるもようだ。
9月6日の胆振東部地震では、室蘭建管が管理する橋梁で多数の被害が発生。厚真浜厚真停線の上厚真大橋は車道橋で支障損傷、橋台背面土沈下が生じ、同歩道橋では支承と連結装置に損傷が出た。瑞穂安平停線の水明橋では支承移動量過多、鳥取橋では移動制限装置と防護柵が変形するなどの被害を受けた。
これらの補修設計は、10月16日に厚真浜厚真停線災害復旧上厚真大橋ほか橋梁補修設計を北武コンサルタントが税抜き1235万円で、瑞穂安平停線ほか災害復旧水明橋ほか橋梁補修設計をシーイーサービスが同775万円で、千歳鵡川線災害復旧北進橋ほか橋梁補修設計をダイシン設計が同898万円でそれぞれ落札
した。
概要は次の通り。(①規模②補修方法)
◇厚真浜厚真停線▽上厚真大橋車道橋①橋長164・3m、単純鋼ワーレントラス橋I型鋼格子床板、4径間単純鋼板桁橋RC床板、控え壁式橋台、壁式橋脚②支承設置、モルタル復旧、路盤・舗装すり付け▽上厚真大橋歩道橋①橋長164・4m、単純鋼板桁、単純鋼床板箱桁、橋台形式不明、壁式橋脚②支承設置、モルタル復旧
◇瑞穂安平停線▽水明橋①橋長99・3m、単純合成板桁4連、逆T式橋台、壁式橋脚②移動制限装置設置、支承モルタル復旧▽鳥取橋①橋長83・5m、単純合成桁3連、逆T式橋台、壁式橋脚②移動制限装置設置、伸縮装置取り換え、防護柵取り換え
◇北進平取線▽メルクンナイ2号橋①橋長19・65m、プレテンPC―T桁橋、逆T式橋台②防護柵取り換え
◇千歳鵡川線▽北進橋①橋長34・1m、ポストテンション方式PC単純中空床板桁、逆T式橋台②保護コンクリート断面修復、側壁補修▽早苗橋①橋長8・8m、プレテンション方式PC単純床板桁I桁、逆T式橋台②護岸原形復旧▽第2北進橋①橋長14・5m、プレテンション方式PC単純中空床板桁、逆T式橋台②側壁補修