札幌市と札幌商工会議所は、市内中小企業の女性活躍推進に向け、専門家派遣によるコンサルティング支援を展開している。製造業や運送業、サービス業など多業種10社を対象に、女性の採用強化や定着率アップを目指す支援メニューを実施。取り組み過程をまとめた事例集は、3月中旬の配布を予定している。
2017年度に開いた女性応援会議で検討した事業。市内中小企業に対し、ことし8月から6カ月間にわたり、社会保険労務士や中小企業診断士らの専門家を派遣する。
女性の雇用や定着の強化に向け、フレックスタイム制やテレワーク、託児サービス導入などのメニューを各企業に合わせて展開している。
6日は、市内の愛生舘サロンで検証会を開催。冒頭、札幌商工会議所企画課の関口涼平課長は、「女性活躍を進めたいが一歩踏み出せない企業に対し、今回のモデル事業が後押しになれば」と話し、事例を今後の展開につなげたいと述べた。
この後、各企業の10月までの進捗(しんちょく)状況を報告し、札幌市や北海道労働局、道から参加した委員が助言した。
今後は支援を19年1月末まで継続し、2月の報告会を経て内容をまとめる考えだ。