むかわ町は11日、北海道胆振東部地震からの復興イベントとして、穂別町民センターで「むかわ竜(むかわ町穂別産)」の恐竜化石完全版を一般公開した。公開を待ち望んでいた人々が町内外から訪れ、7200万年の時を超えて姿を現した恐竜に見入った。
一般公開に先立ち、窪田毅副知事、神戸典臣道議会議員、吉川隆雅道議会議員、米津仁司室蘭開建部長、むかわ竜を発見した堀田良幸さんらが参加し、オープニングセレモニーを開催。
竹中喜之むかわ町長は「恐竜のつながりで多くの自治体や、全国各地からのご支援で乗り越えてきた。復旧・復興に向け、その先につなぐ災害に強いまちづくりに努めたい」と述べ、地球の歴史が刻まれているむかわ竜を見学してほしいと呼び掛けた。
続いて、来賓を代表して窪田副知事は「むかわ竜を学習資源、観光資源として活用したい」とあいさつした。
むかわ竜は、国内最大の恐竜全身骨格のハドロサウルス科恐竜化石で、穂別地区で発掘されたもの。今回、全身骨格の8割を公開した。
約100人が並び、開場後、続々と同センターに入場。むかわ竜を一目みようとする来場者でにぎわった。旭川から訪れた家族連れは「全身骨格がそろっていてすごかった。今回見られてうれしかった」と話していた。
一般公開は、17日と18日にも同会場で開く。(苫小牧)