小樽港に旅客ターミナル構想 迫俊哉小樽市長インタビュー

2018年11月13日 12時00分

 戦後最多の4人が出馬した8月26日の市長選で初当選を果たし、翌日から登庁。就任1カ月後には第3回定例会が開かれ、前市長と対立していた議会との関係修復などに尽力した。北海道新幹線仮称・新小樽駅周辺まちづくりなどが将来の柱になる事業と語る迫俊哉市長に、市政運営の課題やまちづくりの展望を聞いた。(小樽支社 小田 真沙樹記者)

 ―前市長時代の2017年度決算の単年度収支が2年連続で赤字となった。

 予想された人口減少に伴う地方交付税減少などに対し、財源対策が遅れたことが財政悪化の主な原因。新たな財政健全化プラン「収支改善に向けた取り組み」を発表する予定で、進ちょくが遅れていた資産の有効活用や遊休資産の売却推進、出向、ポストの見直し、機構改革、使用料・手数料の見直しに取り組む。

 ―建設行政の重点施策は。

 大きく3つある。1つ目が北海道新幹線仮称・新小樽駅周辺まちづくり。2つ目が小樽港第3号ふ頭周辺整備。3つ目がJR小樽駅前再々開発。いずれも将来の柱になる事業だ。

 ―新幹線駅周辺整備で官民連携組織の設置を公約に掲げた。

 確かなビジョンがなければ、札幌圏とニセコ圏に埋没してしまう恐れがある。全国的に見ても、在来線駅と新幹線駅が分離した場合、往々にして新駅周辺の土地利用が進まない課題があり、駅舎デザインの議論は止まっている。

 具体的な議論を進めるため、12月に官民連携組織を立ち上げる。いかにして新小樽駅を使ってもらうかが鍵。まずは観光政策などのソフト面を固め、それに基づいて必要なハード面を検討したい。

 ―小樽港第3号ふ頭周辺整備の前提となる港湾計画の改定時期は。

 19年度の作業再開に向け、関連予算を新年度予算案に盛り込む。全3回の議論で改定案をまとめ、21年度のスタートという最短ルートを目指す。今回の改定は物流・観光・安全が3本柱。このうち、観光面ではクルーズ客船に対応する第3号ふ頭で、旅客ターミナル整備や緑地整備などを構想している。

 ―JR小樽駅前再々開発には市が策定する中心市街地活性化基本計画が必要不可欠。

 駅前広場の歩車分離による安全確保、民間事業者から要望が上がっている駅前第1ビル耐震化に関しては、同時期に整備することが理想的。短時間での解決は難しいが、議論はしっかり前に進める。

 ―市民プールと総合体育館の複合施設建設のスケジュールは。

 現在、緑小跡地を有力候補地として課題整理している。まずは建設場所を決め、任期中に財源を確定させたい。人口減少を踏まえ、施設のコンパクト化と複合化は必須となる。

 迫 俊哉(はざま・としや)1958年8月18日生まれ、60歳。小樽市出身、高崎経済大経済学部卒。82年小樽市役所入庁。総務部長や教育部長などを歴任した。


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