■第41回建築板金競技大会の道代表
各種屋根工事を営む梨木工業(本社・苫小牧)の職長、古市友之さんが2019年2月に静岡県富士宮市で開催される第41回全国建築板金競技大会の技能競技の部に、道の代表として出場する。古市職長は「少しでも精度を上げて上位に入れるよう頑張る」と気を引き締めている。
同大会は、19年2月23、24の両日、静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで開催。技能競技の部の課題は「片手桶」。
制限時間は4時間で、銅板(0・4×365×1212㍉)から製作に必要な部分を製図通りに切り出す。シンプルな形だからこそ、ゆがみのない美しい形が求められる。
家族や梨木仁社長をはじめとするスタッフが一丸となって支える。ことし5月から仕事を終えた後、夜遅くまで課題の製作を繰り返してきた。
古市職長は「普段扱っているのは、鉄やステンレス。銅板はなかなか扱う機会がないので、どうやったら形になるのか、本当に難しく感じた」と話す。
競技は製図60点、製作400点の460満点。作業状態や作業姿勢、時間、外観、水漏れ、寸法の精度を採点する。ハンダ付けや、本体正面のバランス、目立つ傷がないかどうかなど美観も求められる。
梨木社長は、大会で規定されている評価項目のほかに、独自にチェックシートを作って採点するほどの力の入れようだ。「ぜひ日本一になってほしい。極めなければならないことはまだまだたくさんあるが、全力を尽くして頑張って」とエールを送る。
大会には全国から46人の精鋭が参加する予定。古市職長は「これまで培ってきた細工物が作れる腕を試したい」と、静かに闘志を燃やす。(苫小牧)