サッポロオリンピアボウル 建替含め耐震化検討

2018年11月18日 07時00分

 苗穂エステート(札幌市中央区北1条東12丁目316の4、中村克彦社長)は、サッポロオリンピアボウルの耐震化を検討している。築47年で老朽化が進んでいるほか、耐震性不足を重要課題と受け止め、建て替えを含む複数案から方針を定める考えだ。

 本社所在地にある建物(RC造、地下1地上2階、延べ6498m²)は、1971年の建設。地階は駐車場で、1階と2階に計38レーンを備え、レストランを併設している。

 敷地面積は3770m²。用途地域は近隣商業地域で、建ぺい率80%、容積率300%。国道12号に面し、JR苗穂駅から徒歩5分の場所だ。

 札幌市が2017年10月に発表した要緊急安全確認大規模建築物の診断結果によると、建物の一部のIs値は目標値1・0を下回る0・57だった。震度6強から7程度に達する地震の場合、倒壊・崩壊の危険性があるレベルⅡに該当している。

 耐震診断結果について同社は、不特定多数の市民が利用する娯楽施設であることから、重要課題と認識。老朽化も進んでいるため、建て替えを含めて検討を進めている。

 低層部をボウリング場、中高層部を賃貸マンションとする案もあったが、現地建て替えとなると、ボウリング場の長期休業が必要となり、会員離れが懸念される。このため、ボウリング場の移転改築も含む複数の案から方針を決める考えだ。


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