3小を大沼中に統合し新設校開設 七飯町教委

2018年11月16日 12時00分

 七飯町教育委員会は2020年度の新設校開設を目指して、大沼地区の3小を大沼中に統合する考えだ。小学部向けのトイレや特別教室の改修、間取り変更が必要となる見込みだ。

 同地区には軍川小、東大沼小、大沼小の3校と大沼中の1校がある。3小全てで他学年が同じ学級に学習する複式学級が一部学年か全学年で存在する。

 町教委は20年度からの新学習指導要領全面実施に備え、外国語指導を実施。学年別の授業となるため、複式学級では該当学年以外の児童は教室を移動する必要がある。教員数が限られているため、行事などが重なると自習せざるを得ない状況。また、大沼小と軍川小の屋体は耐震基準を満たしていない。

 そこで、町教委は地元住民が開催する統廃合に関する勉強会でオブザーバーとして参加し、地域全体の合意形成に協力してきた。

 しかし、18年9月の北海道胆振東部地震発生を受けて重要性を認識した。駒ケ岳も控えているため災害発生時のリスクから子どもたちを最優先して守る方針に転換。地域合意を待たずに、3小と1中を統合する考えを9月定例会で表明した。

 統合では大沼中の校舎を活用する。規模はRC造、2階、延べ4154m²。1986年に建設した。

 新設校は施設一体型の9年制義務教育学校とする。この統合により、23年度までは全学年で複式学級が解消できる見込みだ。6学年までの前期課程を小学部、7―9学年の後期課程を中学部とする。

 1階に小学部、2階に中学部を置く方針。小学部の設置に伴い、1階のトイレなどを小学生向けに改修するほか、不足する特別教室を増やすための改修も計画。このほか、間取り変更などを見込む。

 12月の4定補正には準備委員会立ち上げ費用や改修設計費を盛り込む考え。設計は18年度内完成を目指す。トイレなどの改修は19年度の夏休み期間を利用する計画だ。


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