移転・橋上化を進めてきたJR苗穂駅の新駅舎が17日、開業した。駅北口開設の要望から30年近くが経過し、鉄道で分断された南北エリアがようやくつながった。駅舎移転に伴い、周辺ではタワーマンションや商業施設など大規模再開発も本格化しており、まちづくりの発展が期待される。(関連記事10面に)
1935年に完成した旧苗穂駅は16日で役目を終え、西側約300mに改築した新駅舎に機能を移した。れんがとガラスを特徴とする外観に生まれ変わり、地上駅から橋上駅舎となった。構内の改札を抜けた真正面は一面ガラス張りとなり、行き交う列車や、北海道遺産に選ばれたJR苗穂工場の景色を展望できる。

16日の新駅舎完成イベントで関係者らがテープカットした
駅北口と南口がつながったことで、交流人口の増加が見込まれる。既に北側では大規模な再開発が動きだし、大京、住友不動産、JR北海道よる27階のタワーマンションが着工。商業施設や病院などの計画も進む。
南側でも、25階建ての商業施設付き共同住宅や27階建ての商業・医療施設付き共同住宅などの再開発が予定され、新駅舎周辺の景観は今後、様変わりしていく。