苫小牧工業高等専門学校と同校協力会は11月30日、苫小牧市内のグランドホテルニュー王子で地域連携シンポジウムを開いた。パネル討論では「地域の活性化と苫小牧高専が果たす役割」と題して石森亮苫小牧港開発社長ら7人が議論を展開した。
同校関係者や協力会企業から約140人が参加し、地域企業などとの連携強化を目的に今回初めて開催された。
パネリストは、石森苫小牧港開発社長、北海道化学事業創造センターの東乙比古代表理事、ダイナックス生産技術本部技術開発部設備設計チームの古川真衣さん、同校創造工学科の大橋智志准教授と松尾優子准教授、同校専攻科2年の和泉洸史朗さんと田村侑也さんの7人。コーディネーターは同校の菊田和重地域共同研究センター長が務めた。
石森社長は空港と港が近く、緑が豊富な苫小牧で展開されているプロジェクトを説明。「東京に行かなくても、時代の節目に苫小牧ではいろいろな事業が展開されている。学生の皆さんが経験するということが大事なのではないか」と強調した。
東代表理事は「苫小牧は労働人口の急激な減少があまりないが、人口維持には高専の魅力づくりが必要」と述べた。
この後、同校創造工学科の原田恵雨助教が「AIによる地域活性化」と題し講演したほか、専攻科1年生26人がポスター掲示による研究発表をした。