函館建管は11月30日、函館工高で道などが主催した高校生建築デザインコンクールの賞状伝達式を開いた。ユニークなアイデアで特別賞に輝いた2人の生徒に、表谷吉恭建管部長が賞状と記念の盾を手渡した。
将来の建築技術者となる若年層の育成と技術向上を目指して1996年度から開催している。建築系学科に在籍する高校生から夢のあるユニークなアイデアを募集。2018年度の課題は十勝エコロジーパーク内の屋外トイレ設計だった。
函館工高からは紺谷匡乃さんの「走る!SLとかち!」と、中谷空さんの「牛乳缶」がそれぞれ特別賞を受賞した。紺谷さんは「3年生だから最後。結果を残そうと今できる最高のものを作ろうと頑張った」と振り返った。
表谷部長は「視点を子どもに持っていったことが良かった」と評価のポイントを伝えた。
紺谷さんは煙突や踏切、線路を使い、十勝を走るSLとかち号をデザイン。幅の狭いドアを採用するなどで体格差の違う子ども同士のトラブル防止に気を配った。
中谷さんは十勝を象徴する牛乳から着想を得た。スロープでつまずきや車いすでの利用に配慮。ベビールーム設置など、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層に使いやすい空間とした。