北海道労働局は、2019年3月道内新規高卒者の就職内定状況を18年10月末現在でまとめて公表した。内定率は前年同期を1.5ポイント上回る69.4%と、1986年3月卒から統計を開始して以来、過去最高となった。建設業は求人数が8.9%増加したが、内定者は横ばいとなり充足率は17.3%と全体平均の24%を大きく下回る厳しい状況が続いている。
道内の求職者数は7621人で2.7%増加。求人数は1万8075人と6.2%上昇し、求人倍率は0.2ポイント上昇の2・37倍となった。内定者数は5288人で、うち男子が2%減の2941人、女子が1.4%増の2347人だった。未内定者は2333人で、このうち97%が道内での就職を希望している。
建設業を見ると、求人数は3398人と全産業で最多となり、増加傾向が続いている。一方、内定者数は0.9%増の588人。内定者数は微増したものの右肩上がりの求人数には追い付かず、人手不足は続いている。
充足率が5割を超えているのは、金融・保険業の84.5%のみ。3割を超えたのは製造業の35.6%、複合サービス事業の34.9%、情報通信業の33.3%となっている。半面、農林漁業が12.3%と最も低く、生活関連サービス・娯楽業13.1%、医療福祉業の14%に次いで建設業が続いている。