青い空に舞うオオワシ、雪山の麓を歩くサケをくわえたヒグマの親子―。斜里町、清里町、小清水町、別海町、中標津町、標津町、羅臼町で構成する知床・地方版図柄入りナンバー導入検討協議会は5日、2020年度中に交付開始となる「知床」ナンバーのデザインを発表した。
デザイン案はことし7月2日から8月12日まで公募。地域内外から178点の応募があり、9月21日に選考委員会が5点に絞り込んだ。その後構成各町が実施した町民アンケート結果も踏まえ、この日の協議会で最終決定した。
選ばれたのは、愛知県在住の会社員・佐野可那子さんの「何が隠れているかな?」と題した作品。青い空と知床連山をイメージした雪山をバックに、オオワシ、ヒグマ、サケ、シレトコスミレといった地域を象徴する動植物が描かれている。
じっくり見れば雪山の中にはエゾシカ、エゾモモンガ、キタキツネ、シャチなどのシルエットが。タイトル通り、何を見つけられるかクイズのように楽しむこともできる。
会長を務める湊屋稔羅臼町長は記者発表で、協議会を構成する7町や知床をイメージできるデザインだと評価したほか、町民アンケートでは全町で最多得票となり、この日も満場一致で決定したと報告。「このナンバープレートを付けた車が全国を走れば、動く広告看板になってくれるのでは」と期待を寄せた。