札商ものづくり起業化支援事業に道内5大学の学生参加

2018年12月10日 12時00分

企業に製品PR ビジネスアイディアも

 札幌商工会議所は6日、北海道の大学生による「ものづくり製品化&起業化支援事業」をニューオータニイン札幌で開いた。理系・技術系大学生の道内定着と、学生のビジネスアイデアによる本道の活性化が目的。5大学の学生が思い思いの技術を持ち寄り、地元企業に製品化や起業化へのプレゼンテーションをし、資金や研究環境の提供など実現に向けた支援を仰いだ。

思い思いのビジネスアイデアや科学技術を発表した

 札商と北海道経済連合会、北海道科学技術総合振興センター、北海道ニュービジネス協議会の主催。今回が初の試みで、北大と千歳科学技術大、道科学大、酪農学園大、室蘭工大の5校6グループがエントリーした。学生への支援を考える企業側は70人余りが参加した。

 北大大学院のチームは、本道の冬生活に向けてコンペイトー形の防滑・吸水材を提案した。紙おむつなどで用いられている高吸水性ポリマーを使い、日中や春先の雪解け水を無くしたり道路を滑らないようにしようという技術。コンペイトー構造にすることで接触面積が増え、滑りにくくなることなどを強調した。生分解性を付与することで、自然に返っても環境への影響がないことを説明した。

 道科学大機械工学科チームは、無人走行の実証試験を安価にできる自動運転支援システムを提案した。東京五輪を目前に自動車を使ったテロが懸念される中、安全柵などの開発には実車による衝突実験が欠かせない。このため、実験車両をエアシリンダーとサーボモーターで動かす制御システムを開発。本格的なテストコースを借りたりスタントマンを雇わなくても実証実験でき、「安価な衝突実験を確立できる」とアピールした。


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