帝国データバンクの釧路、帯広、北見3支店は、2017年度道東管内製造業売上高ランキングをまとめた。上位100社の売上高合計は前年度比2.1%増の5147億8100万円。主力魚種の水揚げ不振により水産食品は売り上げを落としたが、機械・設備・農機・船舶といった分野や災害復旧関連などの増加を受けて建設資材等が伸びている。首位の丸玉木材など上位5社は前年度と同じ顔触れ。
帝国データバンクの企業ファイルから釧路、根室、十勝、オホーツク管内に本社を置き、主業または従業が製造業の企業を抽出。17年4月期―18年3月期の決算で売上高上位100社を集計・分析した。
管内別は釧根が36社、1612億1000万円(5.5%増)、十勝が34社、1983億5700万円(6.7%増)、オホーツクが30社、1552億1400万円(6.1%減)という内訳だった。釧路は機械・設備・農機・船舶などがけん引し3年ぶり、大手メーカーの子会社を抱える十勝は8年連続で前年度比プラスを記録。オホーツクは水産食品の落ち込みに引きずられた。
水産食品については「不安定な水揚げから依然として環境は厳しいが、他の商材へのシフトや輸入品調達など原料確保に努め業績を伸ばしている企業もある。サンマの水揚げが前年を上回るなど今後の業績回復が期待される」と分析している。